シマノが誇るアナログベイトリールの決定版「カルカッタコンクエスト」
新旧、問わずその曲線美かつ質実剛健な耐久性から、もはやライバルの追従を許す隙さえもあたえないアナログベイトリール界の重鎮。
そんな新作のカルカッタコンクエスト(以下コンクエストorコンク)が20数余年の歴史の中で初めてハイギアを超えるハイスピードなエキストラギア(7.5)を遂にリリース。
ネットからはじまったコンクエストXGリリースの噂が噂を呼んで、シマノさんがそれならばと、XGモデルを出さざるを得ないムードになった感があったユーザビリティファーストモデル。
世界のシマノをユーザーサイドから動かした商品は記憶によるところではあるが、恐らくコンクエストXGが初めてではなかろうか。
気になるコンクエスト201XGの純正仕様を使って、4g程度の軽量ミノーでの渓流ベイトフィネスが出来るかやってみた。
「勿体ぶらずにここであっさり結論を発表しておこう」
コンクエスト201XGは純正仕様で渓流ベイトフィネスに全くもって余裕で対応可能である。100サイズとキャストフィールはほぼ変わりない。
とはいえ、但し書きを添えておくとすると4g以上のルアーかつナイロンラインを用いた場合とする。
使いまわしが大変良いコンク200サイズではあるが、PEラインのまま渓流ベイトフィネスをするとライントラブルが多発するので特に注意が必要。今回のテスト釣行ではPEを使って大変トラブルったので、仕切り直しでナイロン8lbに巻き替えて再テストも行った。
PEラインさえ使わなければ全くもって渓流ベイトフィネスにバッチリご使用いただける出来上がりとなっております。
もっと詳しく知りたい方は読み進めてください。
コンクエストをご存知の方ならコンクエスト200番がどんな釣りに向いているか想像に容易いが、最近釣りを始めた方も沢山いらっしゃるやもしれないので簡単に用途を列記してみます。
コンクエスト200(右巻き)・201(左巻き)の主なスタイル
・ブラックバス
・ナマズ
・シーバス
・ロックフィッシュ
・鯛ラバ
・ひとつテンヤ
・タチウオジギング
・サビキ釣り全般
・インチク
・フラットフィッシュ
・ライトな青物
・SLJ
・ティップラン
・レイク&リバー・海のトラウト
パッと思いつくだけで代表的な釣りものはこれだけある。他にもあると思うが守備範囲の広さでいけば汎用モデルのスピニングと大差はない。
ガチの青物やセイルフィッシュ、カツオ・マグロなどの大型魚を覗けばほぼカバー出来る。その真逆で超軽量なルアーや仕掛け3g前後やフライなども守備範囲外となっているが腕とやる気があれば出来なくもないがおススメはできない。
気になるコンクエスト200XGのスペックはシマノ公式にて確認出来ます。
「シマノ・コンクエスト200・201XG」
渓流で人気のコンクBFSやコンク100HGとコンクXGの差を簡単にご紹介。
渓流釣り時に実戦で必要なスペックだけを抽出しております。
【ギア比】
コンク100HG 7.4
コンクBFS 6.8
コンク200XG 7.5
【最大巻上長】
コンク100HG 77㎝
コンクBFS 68㎝
コンク200XG 89㎝
【ハンドル長さ】
コンク100HG 42㎜
コンクBFS 42㎜
コンク200XG 45㎜
【スプール径】
コンク100HG 33/19㎜
コンクBFS 32/21㎜
コンク200XG 38/21㎜
スペックだけを見るとギア比はノーマルのコンク100と大差はないが最大巻上長は12㎝の差。
200番はスプール径が大口径なためそのアドバンテージが生まれる。となるとスプールが小口径のコンク100XGもリリースされると予想されるがギア比をもっと上げた設計でなければならない計算になる。
技術面でのセッティングに時間がかかりそうなことが伺えるが、シマノの技術力ならあっと言う間に完成させてしまいそうなので期待あるのみだ。
スペックの比較だけでは良く分からないだろうから実際に使ってみた感想をご紹介します。
使った感じは、ぶっちゃけコンクエスト101HGやコンクBFSと大差は感じなかった。
コンク201XGにおけるコンク101HG・コンクBFSとの使用感の差は4点
1.ハンドル長さが微妙に長く感じる
2.スプールの高さが少し高い
3.巻き取り速度がやや早いかな程度の感覚
4. コンク100より圧倒的にサミングがし易い
コンク201XGとの使用感の相違解決策
1.ハンドル長さの違和感は直ぐに慣れました。
2.糸巻き量は必要な分だけ少な目にしてスプール高を低く保つ
2.補足:ベイトフィネススプールを装着するとスプール高が
高くなる可能性が大。サミングしにくくなる可能性も大
3.巻き取りスピードは200XGならでは。100XGが出れば尚よし!
4. コンク200はとてもサミングし易い!
正直言ってしまうと、驚くほどの体感の差はなく、コレならコンパクトボディのコンク101HGの方が渓流釣りにはフィーリングが良い様な気がする。
とはいえ、軽微な差であるがXGのやや高速な巻き取りに慣れるとHGでは物足りない気がするかも知れない。
メンタルの問題だが「XGのハイスピードギアを使っているぞ」感はかなり大事。これ以上早く巻けないから仕方ないと自分に言い聞かせられると言ったメリットがある。
気になる200番のパーミング(握った時のフィット感)ですが、100サイズとさほど変わらないため、100サイズを問題なくパ―ミング出来る方なら気にすることはない。100と200を並べて置いていたら番手が分からないほど同じサイズとなっている。
ハイスピードギアに惑わされて見落としがちではありますが、コンクエスト200/201XGの凄さは大型スプールを携えているけど、ベイトフィネス時はコンクエスト100/101HGとなんら変わらないキャストフィールを保っている。
渓流で定番ウエイトの4g~5g程度の軽量ミノーをキャストするにしてもコンク100サイズと遜色のないキャストフィールを再現。全くもってベイトフィネスが可能な仕上がりとなっておりますのでXGが好きな方は迷わずコンク200/201XGをおススメします。
噂ではアンタレスの飛距離を超えたデータもあるようですのでヘビーウエイトルアーを遠投スタイルの方にも朗報となっております。
ライトウエイト域では、7gを超える辺りのウエイトからブレーキ設定の調整幅の許容範囲が広がり格段にスプール回転が安定し飛距離が爆伸びしました。5g程度のベイトフィネスをやっている時と7gのルアーをぶん投げている時はまるで別物リールとなっている。
正直なところで適度にウエイトのあるルアーを投げている時の方がコンクは本領発揮します。
コンク100とコンク200の違いで一番伝えたいことは「サミングするならコンク200は神」である。
「サミングはスプールエッジに僅かに指を触れてスプール回転を制御する最も高等テクニック」である。
とはいえ、大半のベイトリールは設計上の問題でスプールエッジに触れることが困難なため、スプールに巻いたラインに触れてサミングをするほか致し方ない機種は沢山ある。
かく言うコンク100サイズもスプールエッジ触れることはかなり難しい機種となっている。
包み隠さず言うと、このスプールエッジに触れてサミングすることが出来なくて、誰にも言えずずっと長年悩み続けていた。本気で「サミ症」と名付けたいほど悩んだ。
しかし、だ。
コンク200サイズはこんな悩みを一瞬で解消してくれた。クラッチを切った瞬間から親指がスプールエッジだけを捉えている。何もせずにスプールエッジでサミングを行う環境設定となっている。
今やリールも扱い易さ(UI)をデザインする時代か!と、もうただただ感動(UX)でしかない。
サミングで悩んでいらっしゃる方はとにかくコンク200を握ってみて欲しい。店頭で触るだけでいい。
クラッチを切った時の親指の動線を注意深く観察してみたらその瞬間すぐに腑に落ちる感覚があるはずだから。
コンク200とはほぼ同じ双子のようなアーキテクチャ(設計)のコンク100ではラインを巻いてしまうとスプールエッジでサミングすることが極端に難しくなる。店頭でサミング具合を確かめる時はラインを巻いた状態をイメージして欲しい。
鯛ラバするにも、カルコンはキャストも出来るので鯛ラバ通の間では、オシコンではなくカルコン勢が密かに釣果を上げていらっしゃるみたいですね。
とても良い感じの仕上がりとなっておりますので使い込んで記事を追記してブラッシュアップしていきますので、時々ご覧いただければと思います。
新旧、問わずその曲線美かつ質実剛健な耐久性から、もはやライバルの追従を許す隙さえもあたえないアナログベイトリール界の重鎮。
そんな新作のカルカッタコンクエスト(以下コンクエストorコンク)が20数余年の歴史の中で初めてハイギアを超えるハイスピードなエキストラギア(7.5)を遂にリリース。
ネットからはじまったコンクエストXGリリースの噂が噂を呼んで、シマノさんがそれならばと、XGモデルを出さざるを得ないムードになった感があったユーザビリティファーストモデル。
世界のシマノをユーザーサイドから動かした商品は記憶によるところではあるが、恐らくコンクエストXGが初めてではなかろうか。
気になるコンクエスト201XGの純正仕様を使って、4g程度の軽量ミノーでの渓流ベイトフィネスが出来るかやってみた。
「勿体ぶらずにここであっさり結論を発表しておこう」
コンクエスト201XGは純正仕様で渓流ベイトフィネスに全くもって余裕で対応可能である。100サイズとキャストフィールはほぼ変わりない。
とはいえ、但し書きを添えておくとすると4g以上のルアーかつナイロンラインを用いた場合とする。
使いまわしが大変良いコンク200サイズではあるが、PEラインのまま渓流ベイトフィネスをするとライントラブルが多発するので特に注意が必要。今回のテスト釣行ではPEを使って大変トラブルったので、仕切り直しでナイロン8lbに巻き替えて再テストも行った。
PEラインさえ使わなければ全くもって渓流ベイトフィネスにバッチリご使用いただける出来上がりとなっております。
もっと詳しく知りたい方は読み進めてください。
コンクエストをご存知の方ならコンクエスト200番がどんな釣りに向いているか想像に容易いが、最近釣りを始めた方も沢山いらっしゃるやもしれないので簡単に用途を列記してみます。
コンクエスト200(右巻き)・201(左巻き)の主なスタイル
・ブラックバス
・ナマズ
・シーバス
・ロックフィッシュ
・鯛ラバ
・ひとつテンヤ
・タチウオジギング
・サビキ釣り全般
・インチク
・フラットフィッシュ
・ライトな青物
・SLJ
・ティップラン
・レイク&リバー・海のトラウト
パッと思いつくだけで代表的な釣りものはこれだけある。他にもあると思うが守備範囲の広さでいけば汎用モデルのスピニングと大差はない。
ガチの青物やセイルフィッシュ、カツオ・マグロなどの大型魚を覗けばほぼカバー出来る。その真逆で超軽量なルアーや仕掛け3g前後やフライなども守備範囲外となっているが腕とやる気があれば出来なくもないがおススメはできない。
気になるコンクエスト200XGのスペックはシマノ公式にて確認出来ます。
「シマノ・コンクエスト200・201XG」
渓流で人気のコンクBFSやコンク100HGとコンクXGの差を簡単にご紹介。
渓流釣り時に実戦で必要なスペックだけを抽出しております。
【ギア比】
コンク100HG 7.4
コンクBFS 6.8
コンク200XG 7.5
【最大巻上長】
コンク100HG 77㎝
コンクBFS 68㎝
コンク200XG 89㎝
【ハンドル長さ】
コンク100HG 42㎜
コンクBFS 42㎜
コンク200XG 45㎜
【スプール径】
コンク100HG 33/19㎜
コンクBFS 32/21㎜
コンク200XG 38/21㎜
スペックだけを見るとギア比はノーマルのコンク100と大差はないが最大巻上長は12㎝の差。
200番はスプール径が大口径なためそのアドバンテージが生まれる。となるとスプールが小口径のコンク100XGもリリースされると予想されるがギア比をもっと上げた設計でなければならない計算になる。
技術面でのセッティングに時間がかかりそうなことが伺えるが、シマノの技術力ならあっと言う間に完成させてしまいそうなので期待あるのみだ。
スペックの比較だけでは良く分からないだろうから実際に使ってみた感想をご紹介します。
使った感じは、ぶっちゃけコンクエスト101HGやコンクBFSと大差は感じなかった。
コンク201XGにおけるコンク101HG・コンクBFSとの使用感の差は4点
1.ハンドル長さが微妙に長く感じる
2.スプールの高さが少し高い
3.巻き取り速度がやや早いかな程度の感覚
4. コンク100より圧倒的にサミングがし易い
コンク201XGとの使用感の相違解決策
1.ハンドル長さの違和感は直ぐに慣れました。
2.糸巻き量は必要な分だけ少な目にしてスプール高を低く保つ
2.補足:ベイトフィネススプールを装着するとスプール高が
高くなる可能性が大。サミングしにくくなる可能性も大
3.巻き取りスピードは200XGならでは。100XGが出れば尚よし!
4. コンク200はとてもサミングし易い!
正直言ってしまうと、驚くほどの体感の差はなく、コレならコンパクトボディのコンク101HGの方が渓流釣りにはフィーリングが良い様な気がする。
とはいえ、軽微な差であるがXGのやや高速な巻き取りに慣れるとHGでは物足りない気がするかも知れない。
メンタルの問題だが「XGのハイスピードギアを使っているぞ」感はかなり大事。これ以上早く巻けないから仕方ないと自分に言い聞かせられると言ったメリットがある。
気になる200番のパーミング(握った時のフィット感)ですが、100サイズとさほど変わらないため、100サイズを問題なくパ―ミング出来る方なら気にすることはない。100と200を並べて置いていたら番手が分からないほど同じサイズとなっている。
ハイスピードギアに惑わされて見落としがちではありますが、コンクエスト200/201XGの凄さは大型スプールを携えているけど、ベイトフィネス時はコンクエスト100/101HGとなんら変わらないキャストフィールを保っている。
渓流で定番ウエイトの4g~5g程度の軽量ミノーをキャストするにしてもコンク100サイズと遜色のないキャストフィールを再現。全くもってベイトフィネスが可能な仕上がりとなっておりますのでXGが好きな方は迷わずコンク200/201XGをおススメします。
噂ではアンタレスの飛距離を超えたデータもあるようですのでヘビーウエイトルアーを遠投スタイルの方にも朗報となっております。
ライトウエイト域では、7gを超える辺りのウエイトからブレーキ設定の調整幅の許容範囲が広がり格段にスプール回転が安定し飛距離が爆伸びしました。5g程度のベイトフィネスをやっている時と7gのルアーをぶん投げている時はまるで別物リールとなっている。
正直なところで適度にウエイトのあるルアーを投げている時の方がコンクは本領発揮します。
コンク100とコンク200の違いで一番伝えたいことは「サミングするならコンク200は神」である。
「サミングはスプールエッジに僅かに指を触れてスプール回転を制御する最も高等テクニック」である。
とはいえ、大半のベイトリールは設計上の問題でスプールエッジに触れることが困難なため、スプールに巻いたラインに触れてサミングをするほか致し方ない機種は沢山ある。
かく言うコンク100サイズもスプールエッジ触れることはかなり難しい機種となっている。
包み隠さず言うと、このスプールエッジに触れてサミングすることが出来なくて、誰にも言えずずっと長年悩み続けていた。本気で「サミ症」と名付けたいほど悩んだ。
しかし、だ。
コンク200サイズはこんな悩みを一瞬で解消してくれた。クラッチを切った瞬間から親指がスプールエッジだけを捉えている。何もせずにスプールエッジでサミングを行う環境設定となっている。
今やリールも扱い易さ(UI)をデザインする時代か!と、もうただただ感動(UX)でしかない。
サミングで悩んでいらっしゃる方はとにかくコンク200を握ってみて欲しい。店頭で触るだけでいい。
クラッチを切った時の親指の動線を注意深く観察してみたらその瞬間すぐに腑に落ちる感覚があるはずだから。
コンク200とはほぼ同じ双子のようなアーキテクチャ(設計)のコンク100ではラインを巻いてしまうとスプールエッジでサミングすることが極端に難しくなる。店頭でサミング具合を確かめる時はラインを巻いた状態をイメージして欲しい。
鯛ラバするにも、カルコンはキャストも出来るので鯛ラバ通の間では、オシコンではなくカルコン勢が密かに釣果を上げていらっしゃるみたいですね。
とても良い感じの仕上がりとなっておりますので使い込んで記事を追記してブラッシュアップしていきますので、時々ご覧いただければと思います。
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