北部九州ではヤマメ釣りは超絶マイノリティで、天然のヤマメが居るのか居ないのかすら謎のベールに包まれている。

そんなアウェイ過ぎる環境の中、「天然ヤマメが釣れるまで渓流釣り辞めれまてん」縛りがキツめの企画を発動しました。

最速最短でも天然物が釣れるまで1年はかかると思われていたのですが、結果からネタバラシてしまうと、サクっとクリアしてしまいました。

まぐれでも釣れたので結果オーライw

前回の放流ヤマメ釣行はヤマメの生態を知るためだった
天然ヤマメと言えど、釣ったことも見たこともないとなるとミノーのアクションやトレースコース

はたまた、チェイスやバイトに至るまでのプロセスが見るチャンスがグッと増える放流フィールドは、ヤマメ初心者にとってはバイブル的存在です。

放流ヤマメを釣り上げることは出来なかったのですが、運よく数回のチェイスとバイト、ミノーのサイズによる反応の良し悪しのヒントを掴むことが出来てレベル2にレベルアップ!

バイトがあってドラグをギギっと出したあの渓流へ
放流フィールドでレベル上げをして、渓流釣りで2番目に訪れたフィールドへ足を運んだ

「2番目の渓流」と名付けることにしたこの渓流は、前回、水面から魚体を飛び出して鬼バイトしてくるヤマメらしき魚を捉えていた。

3lbのナイロンラインを使っていてフックアップ出来ずに逃していたので、その正体を知りたい一心でふたたび入渓。

脳裏に焼き付いていたジャンピングヤマメを仕留める算段だけは整っている。あとは妄想にならないようコケで滑る岩肌を駆け巡って頑張るだけだ。

放流フィールド釣行後にタックルも調整済
放流フィールドでフックアップ出来なかった3lbのナイロンラインからナイロンの4lbに巻き替え。

4lbもテスト段階であるものの、直線での引っ張りに対しては3lbより遥かにパワフルに感じられる4lbのナイロンライン。

ラインが太くなってたくましくなったなと感じられるので、4lbラインならいけると手応えは感じていた。

タックルデータ
60ft・ULのトラウトライズ
ソアレCI4+2000SHG
ナイロン4lb
シルバークリークミノー44S

このブログ書き始めて5~6年経ちますがタックルデータは初めて書いた気がするw
※一応ですが釣りブログです。

いざ、入渓
少ないながらも経験値と調整したタックルを引っ提げて、天然のヤマメらしき謎魚がいる「2番目の渓流」を目指し九州北部のとある山間部へ。

その前に。。。。私の野望を遮るように仕事の依頼が急慮入る。

運よく現場が山の麓だったのでサクッと小一時間で済ませて入山。

時がお昼タイムになり随分と出遅れました。

前回、足跡があったので誰かしらが出入りしているであろう沢なので、先行者が入ったとなると一気に難易度が爆上げしてしまう

釣り番組で観る、本州のフィールドのように広く開けていないところがほとんどなので、1つの沢に対してお1人様がキャパシティーの限界です。

恐る恐る入渓完了

タックルに自信があるとキャストがスパスパ決まる
ラインが細いと、ランディングで確実に獲れる位置ばかり考えて、立ち位置に気を取られる意味不明な思考回路が働いてしまいます。

口の皮が薄いアジングで身に染み込んだイケない習慣だと思います。

ラインが太くて釣れた時に遠慮なくブッコ抜けるなら、少し離れた大きな岩の影からも遠慮なくキャスト出来るので圧倒的に気が楽なのと、大きな岩影なら気配をオプラートに包めます。

滝ツボ状の深みがあるところの下段にある岩陰の離れた位置からキャスト。

放流ヤマメフィールドで抜群のバイト数を得た「シルバークリークミノー44S 」を出し惜しみなしでフル投入。

すると。。。。謎魚からの元気過ぎるバイト。生まれてこのかたルアーを知らない魚の反応と表現したら伝わるかな。

ドキドキの1バイト目はミス。

“やっぱり居る”

バイトの仕方が放流ヤマメと同じアタックの仕方だったで間違いない

岩陰に身を隠して、フックのポイント確認とゲイブが開いていないかのチェック。

短時間に連続して投げると見切られそうな気がするので、ひとまずSNS眺めようとするも電波圏外で無駄にフォトアルバム見て時間調整

時間を置いて慎重にキャストするも、ややキャストの軌道がズレて奥に行き過ぎたけど連続トゥイッチで岩陰に潜むヤマメを誘い出し

どこからともなく現れて、一瞬でミノーの背後を取るヤマメは、追尾型と待ち伏せ型のハイブリッドな感じ。

泳ぐ瞬発力がありミノーへアタックしてくるときは一瞬で勝負が決まります。

だが、追尾が確認出来る時はかなり手加減して泳いでいると思った方が良さそうです。

2キャスト目は追尾はしたものの、口を使うまでの距離が縮めきれず見切られました。

44㎜サイズのミノーで躊躇するなら、更にダウンサイズ投入
トラウトのサイズが小さいとなると、ミノーのサイズもダウンサイズにしていった方がバイト数が伸びるのは放流ヤマメフィールドで実感していたので、44㎜サイズのシルバークリークミノー44Sからルアー交換

手元にある数少ないトラウトミノーで最小のラパラ・カウントダウンミノー3

通称CD-3
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一番下のホットタイガーカラー(黄・緑色)

フィンランドで生まれた世界一売れている伝説のバルサミノー。

トラウトが釣れている写真は星の数ほどある。色はド派手だし、非リアルで釣れる気がしない見た目ですが、ライトソルトではメバル・アジ・シーバスの最終兵器として10年間一級戦力としてボックスから外れたことがない隠れた実力者。

きっとトラウトでも活躍してくれると信じてヤマメ初心者キットに入隊させていましたw

ボディサイズは38㎜ほどでシルバークリークミノー44Sからすると6㎜ダウン

されど6㎜だが、この6㎜が勝運を左右しそうです。

CD-3のサイズはOK!

だが、このド派手な膨脹色はネイティブヤマメにイケるのか?

44㎜サイズで食い渋るならCD-3を投げる以外に道はなかったので、ダメ元でアップクロスで投げて行く決心が付きました。

先ほど見切ったヤマメがいる深みの岩陰より更に上流の落ち込みのサラシにCD-3をキャスト

いつものように連続トゥイッチ

リップが丸くて大きいので良く水を噛んで移動距離が短い。

自然界には違和感抜群のホットタイガーカラーが渓流で煌めく

勝負は一瞬

着水から数秒で、私のトラウトロッドから重量感が伝わって来ました。

重量感がある時は決まって、根掛かりか木の枝だったのですが、今回は目を疑うことに、水中に魚体が煌めいているではないですか。

アブラハヤにしては銀色っぽい色合い

私の釣り人生で見て来たお魚達で一致する魚体は皆無。

「新種のお魚」確定か!?

一瞬過ぎて覚えているのはここまで

次の瞬間、お魚が足元に手繰り寄せられていました。
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足元で直ぐにフックが外れて岩陰に逃走。なんとか撮影に成功

初めて見る渓流魚に見入ってました。

やっとのことで出会えたヤマメは想像以上に綺麗で、完全にヤマメの虜になっている自分が居ました。

パーマークと言われる模様と尾鰭の赤ラインが実に綺麗です。

手で触ると白点病になる恐れもあるのでそうそうにリリース

次なる出会いを求めて上流へ。

途中で数回バイトがあるが乗らず

前回より更に上流に差し掛かったところで2尾目を追加
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やっべー。可愛いです。

サイズは小さいものの、妖精の様に神秘的です。

幻と思われていたお魚が意外と北部九州にいるんですね。

1日に初ヤマメを2尾もゲットしてしまった。

調子が良すぎて怖い

帰りに釣り具屋のアンちゃんに写真を確認して貰った結果
2匹も釣れればもう十分なので2時間ほどで早上がりしました。

パーマークの色の濃いさや太り具合から見てもほぼ天然で間違いないとのことだったので、1か月の最速でネイティブヤマメの目標達成。

山々を駆け巡って、マムシと対決して、猿に狙われて、イノシシの集団に囲まれて、岩から滑落して、頭打って意識失ってカオナシの幻想に惑わされて、苦しみまくって、やっとのことでネイティブヤマメを釣り上げるサクセスストーリーを展開する予定でしたが、何のトラブルもなくサクッと成し遂げてしまったのが逆に悔やまれますw

ネイティブヤマメが釣れるまで辞めれまてんは企画倒れなのですが、当の本人はこの渓流釣りを心から愛してしまいました。

帰路に立ち寄った釣具屋さんで初ヤマメのお祝いにコレを注文してきました。北部九州では売り切れて入荷待ちの状態です。6月末に入る予定ですので首を長くして待っております。

南のエリアでは渓流=コンクエストBFSがほぼ主流らしいですね。

スピニングでやっているの私だけかも。。。。。

渓流のヤマメが今年からライフワークになったのは人生のターニングポイントだと思います。

ベイトフィネスでヤマメが早く釣りたい!