前回、船に乗った時に「航海灯」の接触の調子が悪かったので、鯛ラバ明けの休日は朝の時間をゆっくり過ごしてから船大工です。


※航海灯とは、ざっくり言うと緑赤のライトで自船の向き左舷(赤)右舷(緑)を知らせる役割を持ったライトです。
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白色の明るいライトは全周灯、ウインチの前にある緑赤のライトが航海灯です。

航海灯の配線を整備

船を譲ってもらって間もないので、まだまだ使い勝手が分からない中での配線工事。


コンソールの中はソーラーパネルの使っていない配線やら、使っていない魚探の配線やらがごちゃごちゃに入り混じって蜘蛛の巣団子状態。その内ばっさり排除せねば


航海灯の配線とバッテリーを辿って本命の線を洗い出して、テスタで通電状態を計測します。スレンダーさんが理系のため、この分野が大得意のご様子で助かりました。
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断線やらをチェックしつつ配線をチェックして行くと。。。。。


バッテリーからのON・OFFスイッチ付近でショートしてました。


配線黒焦げで、配線の皮を剥き剥きして生きてるところまで切除します。金色の銅線が見えてきたらOK


絶縁スリーブで配線を繋げ直したら簡単に終了なのですが、スレンダーさんの提案で、念には念を入れて接続する配線にグリスを吹きかけて、ショートしたところにクルマ用のヒューズ20Aを装着。次回ショートしそうになったらヒューズが飛んで配線を守ってくれるらしいです。ナイスアイデア。


そういえば、私のボイジャー充電器は後付けで根元にヒューズが付いてます。気付いたら誰かが付けてくれてました。


私にはヒューズを付けると言う考えがなかったのでまたひとつ勉強になりました。


バッテリーのターミナルを含め、接続部分には端子の外からではなく端子の内側にグリスをかけるのが鉄則らしく、接続するまえに入念にグリスアップしてから端子を接続します。そして外からも塩害予防でグリスアップ


スレンダーさんのグッジョブのお陰で航海灯に一発で明かりが灯りました。左舷右舷の赤緑もバッチリ!
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配線トラブル予防ポイントおさらい

①バッテリーターミナルの端子を含め、端子部には内側にグリスアップする。外から薄くグリスアップして塩害を防ぐ。鉛の部分は電食して痩せるので鉛の部分にもグリスをかける。
②バッテリー端子の蝶ネジは緩みがないようにガッチリと絞め込みショートを防ぐ
③電流が少ない箇所にはヒューズを活用し配線を守る
④業者に依頼したあとは、やっつけ仕事をされている可能性も少なからずあるので、最後はやっぱり自分の手でグリスアップし確認する。
⑤扱いやすい5-56は揮発性が高いので粘度がある油をなるべく活用。
⑥配線をやり直す時は電流に対しての配線の大きさにも気を遣う。なるべく大きな配線を用いて火災予防。

なんだかんだで一番大切なのは、機械も電気系も油を切らさないことと思います。グリスやオイルはホームセンターで200円台のお手頃品がありますのでガンガン吹きかけましょう!

本文訂正 2023/04/26